【フットサル文化の定着と確立にむけて】 僕は中学卒業を目の前に控え、周囲の友人達の言動に影響されたのか将来はプロのサッカー選手になりたいと思うようになりました。時同じころ、メディアでは日本サッカープロ構想が騒がれていました。そして地元では平塚のフジタ(現・湘南ベルマーレ)が将来プロリーグに参入する意思を明らかにしユースチームのセレクションを行うことを知りました。 その時の自分は「みんなプロになりたいのになんで高校サッカーに行くのだろう?プロになるチームの下部組織があるのならそっちに入ればいいのに。」と思いました。実際、僕がフジタのセレクションを受けに行ったときは16人ぐらいしかいませんでした。しかし、3年間ゴールキーパーでしかも38度の熱があるのに中盤をやりたいと申し出た少年の無謀な挑戦は、あっけなく終わりました。 そして、僕は地元の平塚江南高校のサッカー部に入部することになります。そこで僕は恩師であります、渡辺清人先生に出会いました。渡辺先生には本当にいろいろ影響を受けました。こうしていまサッカー・フットサルの仕事につくことができたきっかけは渡辺先生がいなければなかったろうし、こうして大磯のスクールを立ち上げることもできなかったかもしれません。影響を受けたひとつにこんなことがありました。 高校に入ったらサッカーだけすればいいやと思っていた僕でしたが高校に入るなりどんぞこの成績を見た先生は「サッカーを頑張りたかったら勉強もそこそこでいいから頑張りなさい。サッカーを応援してほしければ、それ以外のことも頑張りなさい。サッカーだけ頑張っていてもだめだ、他のことも頑張って、いろいろな人に応援されるようにならなければサッカーも応援してもらえないぞ。」 この言葉は今でも自分の中にずっと残ってます。サッカーをしている姿はサッカーを知っている人間には見てもらえます。でもサッカーを知らない人たちにとってはそれ以外のところをみて判断されます。決してサッカーを知っている人・好きな人だけが応援してくれればいいわけではありません。逆にいえばサッカーを知らない人、あまり好きではないかもしれない人にもこの人が頑張っているのだからと応援してもらえるようでなければいけません。 最近フットサル界を見ていて思います。みんなフットサルで頑張っているけど自分たちの世界に閉じこもっていませんか?サッカーとフットサルは違う、でもサッカーもフットサルも同じみんなに知ってもらえなければどんなに頑張ってても世界は広がらないのだから 関東リーグ・スーパーリーグもそろそろ開幕します。一人でも多くの人たちが会場に足を運んでください。選手は熱い、魂の入ったプレーを見せてくれ!!観客はもっと盛り上がって応援しようよ!!会場に行けばわくわくする。そんな雰囲気をみんなで作り出していきたい。Jリーグ1年目。選手のレベルは決して高いものではなかったかもしれない。でもプレーヤー達はプロという環境でプレーできる喜びを思う存分アピールしていた。サポーター達はとにかくサッカーを楽しむということを肌で感じていた。 レベルや結果はあとからついてくる。とにかく多くの人たちにフットサルの楽しさ素晴らしさを知ってもらいたい日本にワールドカップがやってくる。世界一のお祭りがやってくる。フットサルも負けないように盛り上がろうよ!!(記:5/15) |